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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

66 東山道 保福寺峠

ウェストンが感動した北ア展望の古代の峠

ウォルター・ウェストンが初めて北アルプスの大観を眼にした保福寺峠。
その感動の場面はウェストンの著書、『日本アルプスの登山と探検』で良く知られています。
その眺望は今も変わらず、現在でも東から峠を越えるとこの大観を目の当たりにして、峠までの登りの疲れがすべて吹き飛んでしまいます。
保福寺峠は律令の時代に東山道が越える峠の一つとして開削されました。
その後永らく日本の中枢を貫く主要官道の峠として賑わってきましたが、江戸時代に入り五街道のひとつ中山道の和田峠が整備されると、脇街道の峠道になってしまいます。
それでも松本藩の大名行列が越えるなど政治、交易、生活道として人々に親しまれ、明治になってからウェストンが訪れて感動したのです。
※写真は、保福寺峠に立つウェストンの碑。

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