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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

92 比叡山回峰行者道

天台宗総本山、いまも生きる回峰行の道

比叡山は都富士とも呼ばれ、京都・滋賀の府県境に位置し、愛宕山(924m)と共に京都を代表する山として知られています。
標高は低いが歴史的な意味合いからは日本屈指の名山で、大比叡(848m)と四明ヶ岳(838m)の二峰からなる総称です。
古くは大山咋神が「日枝山」に降臨したという記述が「古事記」に表記され、京都からは鬼門に当たる東北の方角に位置することから、都を守る意味もあり延暦7年(788年)に最澄が延暦寺を開山しました。
平安時代に皇室や貴族の尊崇を得て大きな力を持ち、1200年の歴史を持つ天台宗の総本山として、法然・親鸞・道元・日蓮など名僧の多くが修業し、灌頂を受けた日本仏教の根本道場であり、その歴史と伝統は世界的に高い評価を受け、ユネスコ世界文化遺産に認定されています。
連綿と続けられてきた修行の伝統は、今に「十二年籠山行」「千日回峰行」等として現代まで受け継がれており、その修行の道は大事に現代に至るまで守られています。
したがって、この修行の道は古道として取り上げるにはいささか趣を異とし、「回峰行道」は現在も生きている道であることを強調したいと思います。
なお、ここでは「回峰行」の内で代表的な「無動寺谷」からのものを紹介します。
※写真は延暦寺の法華総持院東塔と阿弥陀堂です。

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