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葛城修験の道は和歌山県、大阪府、奈良県にまたがる和泉山脈、金剛・葛城山地に点在する、葛城二十八宿とよばれる経塚と行所をつなぐ古道です。
経塚は、修験道の開祖と仰がれる役行者が法華経八巻二十八品の各品を埋納したものと伝えられ、紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島にはじまり、大和川の亀ノ瀬で終わります。
鎌倉時代初期には成立していたとされ、大峰と並ぶ山岳宗教の拠点として、2020年に日本遺産に指定されました。
経塚や行所の位置はほぼ明確になっていますが、それらをつなぐルートは必ずしも確定されてはいません。
また大峰奥駈道のように1本の道でつながっているわけでもありません。
ここで紹介するのは、室町時代と江戸時代に修験者が歩いたと推定されているルートに近い道ですが、まったく同じではありません。
葛城修験の道のJACルートとして、これから歩こうとされる方のためのガイドとなれば幸です。
※写真は、葛城二十八宿第一番経塚のある友ヶ島の虎島。