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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

8 白神山地 暗門の滝古道

世界自然遺産ブナの森に分け入る杣道

江戸時代後期の遊歴文人菅江真澄(1754~1829)は、当時、秘境の名瀑と謳われた暗門の滝を二度探訪しています。
最初は寛政八年(1796)冬、つぎは十年の初夏で、『菅江真澄遊覧記』の「雪のもろ滝」と「外浜奇勝(三)」にその紀行が収められています。
現在、途中まで整備されており、真澄が記録にとどめた鉱坑やカツラの巨樹を見ることができます。
以前、この杣道は、暗門の滝のさらに先へとつづいていて、世界最大級のブナ林地帯を東西に横断し、日本海沿岸に抜けていました。ただし、杣人がいなくなった近年はたどる人も少なくなり、歩くことは困難になっています。
※写真は暗門の滝杣道のブナ林。

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