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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

79 大日古道

水没した井川集落と静岡を結んだ生活路

大日古道は静岡市葵区口坂本から大日峠を越え、二本松を経由し井川湖岸の船着場に至る距離約6km、道幅60cm~90cmほどの山道です。
昭和29年(1954年)の井川ダム建設工事の開始に伴った大日峠を越える林道が整備されるまでは、水没したかつての井川集落まで徒歩で越える生活道でした。
大日峠を越える通行人の安全と無事を願って、地主や地元有力者の寄進による三十三体の観音像が一町(約109m)ごとに祀られています。
近年になってNPO法人「大日倶楽部」により大日峠越え歩道の修復活動が行われ、古の道が復活しています。
なお、大日古道は井川湖まで続き、渡し船で井川本村地区まで無料で乗船することができます。
※写真は、井川側の一番観音跡とニ番観音跡および新たに置かれた観音像。

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