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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

77 身延山古道・七面山古道

日蓮宗の修行と祈りの道

山梨県西部を静岡県に流れる富士川沿いの身延は鎌倉時代に日蓮宗の祖、日蓮が晩年を過ごした地です。
日蓮はここに「身延山明法華院久遠寺」を建立し、日蓮死後は信仰の中心に据えられて山頂に思親閣、中腹に本堂などの伽藍整備がすすめられました。
また七面山は身延山北西鬼門を守護する山として山頂付近に七面大明神を祀る敬慎院を構えて修行が重ねられています。
江戸時代には身延山と七面山を登拝する身延詣が盛んになり、身延山と七面山を結ぶ道が整い講中信者の往来が容易になりました。
日蓮宗では身延山と七面山登拝が修行の一環であり、現在も白装束で久遠寺までの287階段や敬慎院までの標高差1000mを登る、団扇太鼓を打ち鳴らして「南無妙法蓮華経」と唱える祈る姿が見られます。
身延山・七面山に続く道は日蓮宗の修行と祈りの道と言えるでしょう。
※写真は、富士山からのご来光を拝む宗徒

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