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筑摩山地、美ヶ原と霧ヶ峰を結ぶ稜線を諏訪から上田・佐久へと越える標高1600mの和田峠(古和田峠)は中山道(なかせんどう)切っての難所でした。
標高差だけでなく、和田宿から下諏訪宿までの5里18丁(22km)という距離の長さ、峠の道幅が6尺(1.8m)と狭く、加えて雨の日のぬかるみや冬には背丈を超えるほどの積雪が待ち構えていました。
そのため、東餅屋・西餅屋など茶屋や救護・休息のための小屋が設けられています。
現在、和田峠から和田宿側への約6kmはゆるやかな斜面で幅広な歩きやすい古道が残っていますが、下諏訪宿側の道は地形自体が変わり、崩れ、むかしの道とは違っている部分があります。
この和田峠からの急峻な登山道は国道142号まで約2km続き、それ以降、諏訪宿まではほとんどが舗装された道になっています。
和田宿や長久保宿、下諏訪宿はむかしの面影を残しています。
※写真は、和田峠。南下には諏訪湖が望める。