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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

64 上高地みち

焼岳山腹にある飛騨と信濃を結ぶ峠

この道は、中尾峠を経て飛騨と信濃を結ぶ街道でした。
高山市の福地から栃尾を経由し蒲田に至り、そこから中尾集落を経て焼岳方面に上がると中尾峠につきます。その後、上高地に降り、徳沢から大滝山を経由して松本へ通じていました。
天正十三(1585)年、高山の城主三木秀綱が秀吉の将金森⾧近に攻められた際に信州に落ち延びの時にこの峠を利用しましたが、捕らえられ殺害されました。中尾峠の近くには秀綱神社があります。
また、同年に焼岳が噴火した後は、古安房峠が利用されましたが、文政三(1820)年には穂高の小倉から神河地(上高地)~中尾峠~飛騨船津へ通じる古道が再開発され、飛騨と信州を結ぶ最短の街道として「飛騨新道」と呼ばれました。
この街道の飛騨側にあったのが「中尾口留番所」であり、現在もその跡が残っており高山市の文化財に指定されています。
現在の中尾峠近くには焼岳小屋があり、南西方面に登ると焼岳山頂です。
※写真は、焼岳山頂から見た上高地。

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