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岩木山は津軽富士とも呼ばれていますが、古来より「お岩木(山)」あるいは「お岩木様」と呼ばれご神体として仰がれてきました。
中央の岩木山、南の鳥海山、北の巌鬼山の三峰から成り、江戸時代までは火山活動が繰り返されています。
岩木山の本地仏を阿弥陀如来、鳥海山を薬師如来、巌鬼山を十一面観音とし、岩木修験の霊場でもありました。
江戸時代以降、毎年、旧八月朔日に行われる例大祭「お山参詣」(ヤマカゲともいう)は津軽地方最大の農作祈願祭で、岩木神社を中心に、村落毎に奥宮まで登拝する行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
現在、五本の登山コースが山頂に通じており、こうした麓の村々の信仰によって維持されてきたものです。その中でもっとも古い登拝道で知られるのが北面に位置する大石赤倉登山道です。
※写真は、山頂の奥宮と津軽平野。