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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

24 万世大路 栗子峠

「萬世ノ永キ」潰えた手掘り隧道の道

万世大路は、文明開化期の明治14年(1881年)、福島と山形を結ぶ「荷馬車が通れる道路」として新たに切り開かれました。
明治9年(1876年)、山形県令の三島通庸と福島県令との協議が整い、当時世界最新鋭の米国製蒸気エンジン削岩機一台を導入して、「栗子山隧道(全長876m))を貫通させ、また福島県側では「二ツ小屋隧道(全長333m)」を手鑿(のみ)で掘り進め、明治14年開通させました。
万世大路の名は同年10月、明治天皇の東北・北海道行啓に際し、当地を御通行になられた天皇から「萬世ノ永キニ渡リ人々ニ愛サレル道トナレ」との願いを込めて命名されたものです。
開通後は宿駅ほか巡査駐在所を建設するなど通行の安全を確保して賑わいましたが、明治32年(1899年)の国鉄奥羽本線開通、昭和41年(1966年)の国道13号線開通により廃道となり、その役割を終えています。
※写真は、栗子山隧道(左は昭和に開通したコンクリート製、右が明治期の手掘り)

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