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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

14 鳥海山古道

鳥海山古道を修験者と共に歩く

鳥海山は、秋田県と山形県の県境に位置する大型成層火山で標高は2,236mの独立峰で、「出羽の富士」として親しまれ、古代から人々の生活や精神的支えとして重要な位置を占めてきました。
中世には修験者が矢島や象潟、吹浦などに定着して布教活動を行い、近世からいまに至るまで、登拝講として「鳥海山参り」が続けられています。
いまも残る古道は、5合目の祓川まで、地元矢島山岳会の若手有志が7年間を費やして復元したものです。
嘉祥3年(850年)から比良衛兄弟により開かれたと伝えられ、矢島修験の宗徒や道者らが登拝時に歩いた「道者道」としての役割を担いました。
矢島修験は、鳥海山福王寺を学頭とし18の宿坊で組織された修験組織で、江戸時代に生駒氏が領内を統治する過程で整備されたもので、時代とともに登拝にあたっての大きな役割を果たしました。
現在は、祓川まで舗装道路が整備され、近隣には宿泊施設、キャンプ場などがあり観光地としての役割も担っています。
※写真は善神沼から見た鳥海山です。

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