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琉球における道は、第一尚氏(しょうし)王朝(1406年〜1469年)の時代に道里制や駅制の整備が始まり、奄美、宮古及び八重山の征服を通じて、海の道を含めた公道が体系的に整備されていきました。
幹線は「宿道」と呼ばれ、沖縄島の東西両海岸沿いを南北に縦貫する国頭方東海道(くにがみほうとうかいどう)・中頭方東海道(なかがみほうとうかいどう)、国頭方西海道・中頭方西海道、島尻方東海道、島尻方西海道の6本と、王府・首里城と貿易拠点・那覇港を結ぶ真珠道(まだまみち)があります。これらはいずれも首里城を起点にして、各地の番所を経由し沖縄本島の隅々まで放射状に伸びていました。
また、御東廻り(あがりうまーい)という霊地を巡る道も残されています。
現在は、ほとんどが国道、民家、在日米軍基地に飲み込まれていますが、往時を偲ばせる宿道が一部地域に残っています。
※写真は、首里城の真珠道入口。