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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

118 飫肥街道 椿山峠

領内のほぼ中央に関所を備えた山岳街道

飫肥(おび)街道は日南市の飫肥城下と宮崎市の佐土原城下を結ぶ約16里(64km)の古道をさします。
藩主の参勤交代や巡検使等の往来道、そして人と物資の輸送など生活道としての使命を果たしてきました。
この中で飫肥城下から山仮屋間は、文化庁の「歴史の道百選」に入っています。
飫肥・清武間は鰐塚山地を横断する道であるため、尾根伝いあるいは山腹沿いの険しい道です。
特に椿山峠付近の地形は複雑で、古道の所在は推定されるものの正確に辿ることは困難です。
清武・宮崎間は丘陵地から平野部へと移行する比較的ゆるやかな道であり、宮崎・佐土原間は宮崎平野をほぼ直線的に北上する道です。
古道の面影が比較的残るのは飫肥城周辺から清武中野に至る本街道の南半分です。
それ以北の宮崎平野を中心とした部分は市街地化・商工業地化・農地化が進んだことから古道は明確ではなく、車道の沿線に残る史跡が往時を偲ばせるのみです。
※写真は山仮屋関所跡

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