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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

102 萩往還

明治維新を開いた道

萩往還は日本海の萩市から山口市を通り、瀬戸内海の防府市までを結ぶ53kmの街道です。
江戸時代に参勤交代の道、庶民の道、産業路として栄えました。
関ヶ原の戦いで敗れた毛利輝元は,当時未開の陸の孤島であった萩に封じられました。
そこで,萩から交通の要所となる瀬戸内海や山陽道に至る街道の整備が必要となりました。
しかし、萩~山口間には急峻な峠を有する中国山地(佐々並カルデラ)がありました。
輝元はこれを迂回せず、ほぼ一直線の山道を参勤交代のお成道として整備しました。
これにより、日本海から瀬戸内海まで、1泊2日、早い者は1日で歩きました。
幕末には吉田松陰など明治維新の志士たちの幕末思想の道になり、明治維新を開きました。
明治に入ってからは急峻な街道は廃道となり、山野と化したものもありましたが、それが幸いし、山中に遺構が残りました。そして、昭和の後半に街道の復元・整備がなされ、萩往還は復活しました。これにより今でも山旅気分の味わえる古道となっています。
※写真は一ノ坂(四十二曲がり)入口。

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