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国東半島では古くから、宇佐八幡大神の化身である仁聞菩薩ゆかりの霊場を巡る峯入りが行われていました。
しかし江戸時代末期を最後に途絶え、資料が乏しいため不明なルートも多く残っています。
その後、昭和34年に復活しましたが、実施の都度変わる箇所もあるため確定されていません。
峯入りは単なる巡礼・巡拝とは異なり、捨身の聖行とされています。
踏査した古道は、嘉永6年(1853年)の記録を基に、大分県教育委員会が1980年に調査・記録した報告書によるもので、豊後高田市田福から宇佐神宮を通り、国東半島を縦横に巡って中央に位置する両子寺に至る道です。
東九州支部が23回の踏査で歩いた距離は306.8km。
その内、紹介する5区間は、険しい岩壁に掘られた岩屋や多くの石造・石仏群、美しい里山の風景が見られる変化に富んだルートです。
多くの岩屋・寺社(跡)等で手を合わせれば、行者の姿が浮かんでくることでしょう。
※写真は「川中不動」