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大峰山脈の標高千数百mの峰々を貫くおよそ80kmの山岳路は古くから修験道の行場として知られています。
吉野山の金峯山寺を根本道場として、山上ヶ岳(1719m)にある大峯山寺を経て、大普賢岳、釈迦ヶ岳、涅槃岳から玉置山の玉置神社をたどって熊野本宮大社に至る厳しい修行の道です。
道沿いには靡(なびき)と呼ばれる神仏が宿るとされた75か所(古くは120)の行場があり、それぞれで祈りを捧げます。
役行者(えんのぎょうじゃ)によって約1300年前に開かれたとされ、いまでも白装束の修験者が絶えません。
山上ヶ岳は現在唯一残る女人禁制の山で、奥駈道を行く女性は迂回を強いられます。
2004年、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されました。
※写真は弥山の山頂付近