single-kodo120selections

日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

86 熊野古道

世界遺産になった熊野詣の山岳古道

熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を巡拝する熊野詣。
平安時代に始まり、中世には「蟻の熊野詣」と言われるほど、上皇から庶民にいたるまで多くの人々が参拝しました。
大きく、紀伊路、中辺路、大辺路、小辺路、伊勢路があり、最も多くの人に歩かれたのは、紀伊路から中辺路に至る道で、中世までの公式の参詣道でした。後鳥羽院、藤原定家、和泉式部も歩いたとされます。
田辺から熊野灘を望みながら那智・新宮に向かう大辺路は、近世の庶民や文人墨客が多かったといいます。
高野山から本宮に向かう小辺路は、標高1000mを越える山上の縦走路ですが、3〜4日で歩けることで人気がありました。
伊勢路は、近世に伊勢参りや西国巡礼が盛んになるとよく利用されるようになりました。
2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録され、近年は外国人が歩く姿が多く見られます。
※写真は、かつて熊野本宮大社が鎮座していた大斎原。

  • 本文は作成中です
Page Topへ