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権兵衛街道は、木曽神谷の集落から姥神峠を越え、羽淵の集落に下ったのち奈良井川に沿って徐々に高度を上げ、中央アルプス北部に位置する権兵衛峠を越えます。
峠からは伊那盆地や南アルプス、八ヶ岳を眺めながら小沢川に沿って下り、天竜川沿いの伊那市坂下に至る約36kmの山岳古道です。
この街道は、伊那から木曽へ米を運ぶ物流路として神谷の牛方行司であった古畑権兵衛らによって元禄9年(1696年)に拓かれました。また権兵衛峠は、水不足で苦しんでいた伊那側へ木曽側から水を供給する木曽(伊那)用水路を通した峠でもあります。
まさに日本海側へ流れる水を太平洋側へと流す分水嶺としての峠です。
2006年、峠下には国道361号線権兵衛トンネルが開通し、現在は木曽谷と伊那谷間の物流幹線として機能しています。