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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

34 六左衛門道

六左衛門翁が拓いた謎多き古道

新潟県糸魚川市に海谷山塊という小さな山域がある。
日本海へ流れる海川の両岸の山々を海谷山塊と呼んでいるが、周辺に雨飾山や焼山などが隣接している。
特異な姿の山々が海川両岸に連なり、岩壁の発達と地形の厳しさから一時期岳人の注目を集めた。
六左衛門道は、海谷西山稜の麓にある砂場から海川を経て小谷温泉へ通ずる古道であるが、砂場から鉢山の裏面まで復元されたがその先は判然としない謎多き古道である。
江戸から明治の時代、園田六左衛門が23年の歳月をかけて独力で道を切り拓いたという民話が残っている。
没後、地域産業の木炭製造の道として、また湯道として評価された古道である。
美しい海谷の山々がひっそりと迎えてくれる。
※写真:前烏帽子岳山頂からの斜面を六左衛門道が通る。

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