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宮城県栗原市から栗駒山を越えて秋田に通じる道は、前九年の役(1051年~62年)の頃から開削されており、古代、中世、近代と呼び名を変えながら利用されてきました。
古代・中世は「仙北道」、江戸時代になると「上羽路(うわばみち)」、そして明治・大正時代は「県道羽後岐街道」、昭和に入ると「県道稲庭線」となりました。
これら時代ごとの道路名を総称して「栗駒古道」と呼んでいます。
この古道の一部(大地森分岐~世界谷地駐車場)は、宮城県政100年を記念して、昭和47年に「ふるさと緑の道」に設定されました。
世界谷地湿原では、5月から9月にかけて、数多くの花々が咲きます。
特に6月下旬に咲くニッコウキスゲの大群生は全国的に有名です。
古道沿いには、ブナの原生林が広がっており、道標となる標識が複数整備されています。
※写真は、大地森分岐にある、役行者元座。この周辺に江戸時代、お助け小屋があった。