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日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」

9 岩手山古道

幾多の道程碑や観音石像が残る信仰の山

岩手山は岩鷲山/厳鷲山(がんじゅさん)ともいわれ、また岩手富士・南部富士・南部片富士などとも呼ばれています。
古来から人々に崇められ、近世期には「岩鷲山大権現」として信仰を集め、山麓には、東・北・南に登拝道があって、修験者や神職の起点となった集落がありました。
柳沢口(滝沢村柳沢)、平笠口/上坊口(西根町平笠)、雫石口(雫石町長山)に遥拝所として新山堂(現在の岩手山神社)が置かれ、そこからは上は神域とされていました。
調査の中心となった上坊(うわんぼう)登山路には、文政5年(1822)に建立された道程碑が10本中9本、麓より頂上まで現存しており、当時を辿る古道となっています。また、七合目の平笠不動には摂待小屋跡を見ることができます。
山頂のお鉢には、安政4年(1857)に奉納された三十三観音石像が現存しており、むかしの面影を残しています。
※写真は、山頂のお鉢にある岩手山神社奥宮。

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